コラム〜『なぜなにダブルクロス』18・拡がる世界、織り成す世界〜




橋尾晃太:今コラムの受講生。


 だけど、今回のテーマがテーマなだけに、今回に限っては特別に講師役。


 『藍空』の最終話直前に、最終話のエピソードに関連した情報収集のためにちょっと別ステージに行かされるだけならまだしも、別のリプレイにまでオファーを受けるとは、思いもよりませんでした。


 ホイホイオファーを受けちゃったけど、時系列では『番長』より前の事件である『藍空』シリーズの最終話でうっかり死んじゃったりしたら台無しだな。


 《自爆装置》はしっかり残してるが……使いどころはあるかにゃー?





ディック・W・アーヴ:今コラムの受講生。


 この方もまた、あっちこっちにたらい回し……いやいや、ドサ回り……いやいやいやいや、引っ張りだこのUGNエージェント。


 お笑いキャラのように見えるけど、ちゃんと実力も伴ってるんですよ?ただ、『支配してるのはタコ』だとか、『(*´Д`)触手ハァハァ』等の発言で、自ら台無しにしているってだけの話で。


黒岩賢介:今コラムの講師。


 親友であるディック氏とは逆に、基本的に他のステージに出張することはないUGNエージェント。


 本人曰く、「仕方ないだろう。俺には診なきゃいけない患者が居るんだから!」とのことだが……家族のそばを離れただけでホームシックになる、と語っていた方の言葉とは思えないので却下である。


黒岩真姫:今コラムの受講生。


 で、その賢介氏が他のステージに出張したがらない最大の要因。


「最近のあにさまには、にゅっふりとやるよりも、うしろから不意打ちでぎゅってした方が効き目あるのです♪真正面からいくと負けるので、背後からの奇襲が勝利のカギなのです♪−w−ミノ」と、ものごっつぅ嬉しそうに語る様を見ていると、ちょっとばかり嫉妬混じりに仲いいなこの兄妹と思わざるを得ない。


黒岩真児:今コラムの受講生。


 実はカタコト喋りが少しずつ改善されているのだが、誰も気付いていないというちょっと悲しいチルドレン。


 どーやら獅子威さんこと宍戸教官の教育が実を結んで……え?「アレは教育じゃナイ。狩リダ!」って……おい、何で俺に言わせる?


 ……ぎゃー(断末魔)。





晃太:という訳で、今回の講義は追加ステージについてなんスけど……。


真児:ドウしたンダ?妙二テンションが低イゾ?


晃太:低くもなるわッ!!世間では既に3rdがリリースされてるってのに、何が悲しくて2ndのネタやらなきゃいけねーんだよッ!


真姫:そうは言っても、2rdすらよくわかってないわたしには、3rdは夢のまた夢ですよ…−w−ミ


真児:アレだけ判っていれば充分ダヨ。


ディック:でも、ここはあくまで初心者向けというのが売りなんだし、じっくりと2ndを掘り下げていく、というスタンスで行くのもいいんじゃないのかな。


晃太:そーなんスけどね……こーなったらむしろ、3rdが段階を追ってリリースされるのに併せてコラムの新ネタを更新していくのが都合がいいんスよ。3rdが文庫版になったことで、一般書店でも手に入れやすくなったんだし。


賢介:まぁ、リプレイを取り扱ってるような書店に立ち寄る暇が出来れば、の話だけどなorz(←最近、特に忙しくなった所為で書店に立ち寄ることもなかなか出来ないらしい)





 ―― まー2ndを継続するか3rdに移行するかについては、特に気にしなくても大丈夫です。ネタも尽きてきたことだし、『なぜダブ』は次回で一旦終了しますから。





一同:E〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ?!(大驚愕)


晃太:待てGM!ンな爆弾発言、さらっとやってんじゃねーッ!!


賢介:確かに追加ステージを題材にするってことは、裏返して考えたら『基本ステージでやることはなくなってきた』ってことかもしれないけどな(汗)。


真姫:と、唐突です;・w・ミ





 ステージ・デモンズシティ:8年前に起きた『震夜』と呼ばれるオーヴァード大量発生事件によって住人の大半がオーヴァードとなったことで、防衛隊、そして米軍によって封鎖・秘匿されることになった、荒廃した旧東京近郊Y市こと『魔街』を舞台にしたステージ


 (通常ステージとの)アイテムの互換性:あり


 独自Dロイス:あり





晃太:1stの頃にサプリメントとして登場した、DX初の追加ステージっス。


賢介:基本的なイメージは、近未来の都市を題材にした、登録市民が住んでる区域と非登録市民達が住んでいる荒廃したスラム街、といったところだな。


晃太:そっスね。もっと言うなら、登録市民の安全と治安を守ることを目的として組織されている司政局(GPO)と、スラムの住人達の対立と、GPOとスラムの非登録市民達との共通の敵である、ギルドの犯罪者達に協力して立ち向かうのがメインの題材になるってトコっスね。


ディック:やけに詳しいな。


晃太:実を言うと、『藍空』の6話の最中に霧谷さんの指示で行ってたのがここなんスよ。


 緑川ラボが潰されたせいでこっちの方じゃ残されてない、プロジェクト・ジュエルボックスのギルド側の研究資料が残ってるかもしれないし、8年前に封鎖されたってことは、FH側のプロジェクト・ジュエルボックスの資料も手に入れることが出来るかもしれないっスからね。


真姫:でも、“住人の大半がオーヴァードとなった”っていうことは…… ;・w・ミ


賢介:ああ、オーヴァードが一般人にもごく普通に認知されている珍しいステージだと言えるな。だからこそ、日常的にエフェクトを使用することが多くなり、ジャーム化の危険性もそれに比例して高まってくるわけだ。


晃太:あと、日常的にエフェクトを使うケースが多いってのには、FHが勢力を伸ばしてるって部分も大きいっスね。


ディック:確かにそうだね。オーヴァードの優位性を説いているFHとしては、好き勝手にエフェクトを使える場所だから、と大っぴらに背中を押してると言えるからな。





 ステージ・平安京物怪録:陰陽の術が飛び交い、鬼や妖怪が跋扈する百鬼夜行の平安京を舞台にしたステージ


 アイテムの互換性:なし


 独自Dロイス:あり





ディック:エイリアンはッ!?エイリアンは出ないのかッ?!


晃太:出てもおかしくはないっスけど、出ないっス。


賢介:というか、『平安京=エイリアン』と直結できるぶらざーの思考が素敵だね。


晃太:まー、基本的には文字通り平安時代を舞台としたステージっス。


真姫:ウィルスという概念がないから、エフェクトやシンドロームに対する認識が、普通のステージと少し違うのが特徴なんですよね。


賢介:そうだな。通常ステージではエフェクトやシンドロームはレネゲイドウィルスに感染したことによるものだ、ということは知れ渡っているけど、流石に平安時代にはそういった理屈は理解出来ないからな。


晃太:まー、何だかわからないけど不思議な力って認識の方が時代的に合致しているっスからね。


真児:特殊な一般エフェクトがあるってのも特徴だヨナ?


晃太:そーだな。現代社会と違って、オカルトじみた力が身近に有る時代を舞台にしているから、それだけキャラの方もそういった力を具現化しやすい、と言えるだろうな。





 ステージ・ロストエデン:ファンタジー風世界での魔王と人間の戦いを描いたMMORPG『ダブルクロス』を舞台にしたステージ―― に閉じ込められたプレイヤー達『プリズナー』の、ゲーム世界から脱出するための手段を探す命懸けの冒険譚。


 アイテムの互換性:なし


 独自Dロイス:あり


晃太:平たく言えば“DXで剣と魔法の冒険ものを”ってコンセプトっスね。


真児:コレにも独自のエフェクトがあるんだヨナ。


晃太:そーだな。ロストエデンの場合、MMORPGという形式を取っているから、ファンタジー風のワークスと、ワークスごとのイメージに合わせた独自エフェクトが用意されている、というのがこのステージの特徴だな。


ディック:でも、『閉じ込められた』って言う響きはぞっとしないよね。


真姫:そうですねー。ゲームからログアウト出来ない上に、キャラクターが死んじゃったら、ログインしていたプレイヤー自身の生命を脅かすことになるかも知れないっていうのは、大きなプレッシャーですよ。


賢介:しかも、そういった事情を知らない一般プレイヤー達には、いつ見てもログインしている単なるヘヴィゲーマーだと思われていたり、HPが0になっても《リザレクト》の効果ですぐに生き返る部分からチートキャラだと思われて毛嫌いされていたりすることもないわけじゃないからな。死んでも経験値の没収程度のペナルティで済む一般プレイヤーと、プレイヤー自身の死と直結しているプリズナー達というように、キャラの死の意味合いが大きく食い違っているというのは、他のステージとは違ったテーマを語ることが出来るわけだな。


ディック:特に、舞台そのものがゲーム内世界という非日常世界だからね。非日常の中でありながら、日常に帰る為に戦う、というシチュエーションは確かに面白いだろうね。





 ステージ・陽炎の戦場:東欧に存在する内乱中の小国『クロドヴァ』を舞台とした、現代ミリタリー風のステージ。


 アイテムの互換性:あり


 独自Dロイス:あり





晃太:文字通り戦場っス。


真児:説明早ッ!


ディック:戦場を舞台にしているからこそ、様々な兵器が投入されている、といるのが最大の特徴だね。


晃太:そっスね。特にFH専用アイテムがFHのキャラでなくても入手出来るって言う唯一のステージっスからね。


真姫:FHの実戦試験場、としての意味合いもあるんですね。


賢介:そういうことだな。あと、デモンズシティほどではないけど、メインの舞台が戦場ということもあって、比較的オーヴァードが大っぴらに力を使っている描写もされやすいと言う特徴もあるな。


晃太:だからこそ、このステージで発症したPCをプレイする時には、驚き甲斐があるってトコでもあるんスけどね。





 ステージ・ウィアードエイジ:レネゲイドの力を悪用し、大戦を前にした動乱の世界をより一層の混乱に陥れようとするナチス・ドイツの悪しき野望を挫く、奇妙な世界を舞台にした冒険活劇のステージ。


 アイテムの互換性:一部あり


 独自Dロイス:あり





真姫:ダンディ(『リプレイ・トワイライトA 熱き夕陽の快男児』に登場した、後のDXのセッションにも色々と影響を与えたと思われるナチスの特務少佐“クレオパトラ・ダンディ”のこと。まぁ……色々と凄いキャラです)ですねノシ>ヮ<ミノシ


賢介:お、落ち着け妹よ!


晃太:気持ちは判るけど、『ウィアードエイジ=ダンディ』なんて図式を作らんで下さい(大爆笑)。


真児:デモ、戦争を題材にしているわけじゃないんだヨナ。


賢介:そうだな。このステージで主眼に置かれているのはあくまでも冒険活劇であって、ナチスはむしろオカルトに傾倒した敵役としての意味合いの方が強いんだ。


ディック:言うなれば、映画『インディ・ジョーンズ』シリーズのようなものだよね、ぶらざー。


真姫:ということは、ジョーンズ博士も登場するんですねっ♪ >w<ミ


晃太:一概に登場しない、とは言えないところが恐ろしいところ何スよねぇ。李書文(実在の拳法家。舞台となる1938年当時には既に故人だったのだが……)やアルセーヌ・ルパン、怪人二十面相なんかがしっかりと登場してるんだし(汗)。


ディック:そういった部分も含めて『奇妙な世界』と言えるんだよねっ!!





 ステージ・ザ・トゥーフェイス・オブ・トゥモロー(TFT):来るべき近未来、宇宙に新たな開拓の場を求めた人類やロボット市民が活躍する宇宙コロニー、そして、宇宙に飛び出た人々を待ち構えていた『イーター』と呼ばれる謎の存在との戦いを描くステージ。


 アイテムの互換性:一応あり


 独自Dロイス:あり





真児:宇宙ステージダナ。


ディック:ガ●ダムは、ガン○ムは出ないのかッ!?


晃太:アンドロイドは出るっスけど、巨大ロボは出ないっス。むしろ、外宇宙からの侵略者との戦いがメインっスからね


ディック:嘘だと言ってよバーニィorz


真姫:……済みましたか−w−ミ


晃太&ディック:やり遂げました。


賢介:晃太とぶらざーの小芝居はいいとして、だ。さっき晃太が言っていたように外宇宙からの侵略者『イーター』との戦いと言うメインテーマの他にも、未来を題材にしているだけあって、アイテムが進化しているのも特徴の一つだな。


真児:通常ステージではブラックドッグ専用アイテムだった『義肢』が、誰にでも装備出来る『サイバネティックアーム』になっていたり、『チェーンソー』が『プラズマチェーンソー』に強化されていたりとかダナ。


晃太:あと、Dロイス次第では他のステージのキャラであっても登場出来るのもあるっスね。どのステージも、最終的にはこのステージに辿り着くって解釈スね。





 ステージ・カオスガーデン:かつて人間達が実験施設として建造し、現在はレネゲイドによって侵蝕された動物達の楽園となったカオスガーデンと呼ばれる、世界の海のどこかを回遊しているメガフロートを舞台にしたステージ。


 アイテムの互換性:あり


 独自Dロイス:なし





真姫:モルガンちゃん(リプレイ・ストライクシリーズに登場したPC『モルガン・ル・フェイ』のこと。かつてアーサー王を導いた竜の女王であり、現在はカオスガーデンの女王として君臨しつつ、『約束の王』を待ち続けている―― と見せかけて、ネットゲームに興じている)のいるステージですねっ♪ ノシ>w<ミノシ


賢介:モルガンか……ある意味TRPGの特性を最も具現化したキャラだったな。


ディック:TRPGの特性というと?


賢介:平たく言えば言ったもの勝ち、ということだな。


真姫:コードネーム『ブラストハンド』の争奪戦は歴史に残る争いでしたねΦwΦミ


真児:ヤナ歴史ダナ。


晃太:まー、それはいいとして、基本的には動物をキャラとして楽しみたい、といったコンセプトを除けば、基本ステージとまったく変わらないっスね。似たようなことは、次で紹介するステージでもいえることっスけどね。





 ステージ・マスクドヒーローズ:《ワーディング》がその効果を発揮しない世界を舞台に、人に知られることなく世界を守るために立ち上がった仮面のヒーロー達の活躍を描いたステージ。


 アイテムの互換性:あり


 独自Dロイス:なし





晃太:という訳で、特撮ノリの変身ヒーローを楽しむためのステージっス。


ディック:正体がバレないように、それ専用のスーツやマスクが用意されている、と言うのは面白い発想だよね。


真児:デモ、顔を隠しただけで正体がバレない、って言うのはどうかと思ウゾ。


賢介&晃太&ディック:何を言ってるッ!!それが変身ヒーローの粋、というものだろうがッ!!


真児:ゴ、ごメン(圧倒)!?


真姫:ど、どうやら皆さん譲れないこだわりがあるようですね;・w・ミ


晃太:当然っス(力説)!


賢介:あとは、さっきTFTのステージ紹介の時に少し触れていた『巨大ロボ』がこのステージでは入手出来る、というのも楽しみの一つと言えるな。


ディック:(*´Д`)びっくりどっきりメカ戦に突入出来るというのは、まさに浪漫だよねッ!!


賢介:気持ちは判るけどハァハァし過ぎだッ、ぶらざーッ!


晃太:追加ステージはあと二つ用意されているけど……残り二つは基本ステージから派生したものっスね。





 ステージ・アキハバラ:秋葉原に彗星の如く現れた家電品店『ファイナルハーツ』とオーヴァードによるテロ組織『ファルスハーツ』との関係を探るために組織された、UGN秋葉原支部ことメイド喫茶『ゆにばーさる』を主な舞台にしたステージ。





晃太:という訳で、アキバっス。平たく言えば、公式リプレイ読者のために用意されたお楽しみステージっスね。


賢介:確かにそうだな。メイド喫茶の店員として駆り出された、公式リプレイに登場したUGNのエージェントやイリーガル……あと、家電品店員にまで落ちぶれた春日恭二というシチュエーションを楽しむために用意されたようなものっスからね。


真児:デモ、そういった作りだと難しい向きも出てくるヨナ。


ディック:そうだね。ただでさえリプレイを読んでいないプレイヤー相手には受け入れ難い状況を作ってしまうし、土地鑑の有無でさらに面白味は変わって来そうだからね。


晃太:実際、GMも苦労してたみたいっスよ。秋葉原はおろか、「ただのティーバックの紅茶とか、レンジでチンするオムライスに高い金は払いたくない」ってメイド喫茶にも行ったことない奴っスから。


真姫:でも、霧谷さんが淹れた紅茶は一度飲んでみたいです♪ ノシ>w<ミノシ





 ―― それには同意します。メイド喫茶に行ったらアームロックしたくなるであろう食い道楽としては、美味しい紅茶を淹れてくれるってだけで吸い寄せられそうです。





ディック:GMは人間発電所だったのかッ!?


晃太:あと……悔しいけど、永斗さんの坦々麺も旨いんスよね――――時々オーダー聞かずに、一方的にカツ丼作っちまうけど。


真児:ソ、それは客商売としてどうなンダ(汗)?


真姫:てゆか、行ったことあるんですね;・w・ミ


晃太:行ったっつーか、任務で何度かスタッフにされたんスよッ!





 ステージ・エンドライン:レネゲイドの優位性を唱えるFHによって支配された、通常ステージと正反対の世界。


賢介:FHの誇る最強のオーヴァード・春日恭二が最大の売りのステージだな。


真姫:ということは……晃太くんも同じように最強にッ!?Σ(゚ロ゚ノ)ノ


晃太:ノ `Д´)ノ ┻━┻ならねーっスよッ!!(卓袱台錬成&返し)


ディック:でも、FHが支配している、ということは……。


賢介:『リプレイ・ストライク』の完結3巻でも語られているけど、オーヴァードの優位性を説いているFHが世界を支配していて、UGNがオーヴァードの力を独占しようとした悪の組織だ、と宣伝されている以上、オーヴァードが一般に受け入れられ、日常的にエフェクトを使う光景が見られるステージではあるな。


 しかし、通常ステージと同じくジャーム化に対する対策は進んでいる訳ではないこともあって、当然ながら暴走の例は出ているんだが、それは巧妙に隠蔽されている―― そういった矛盾を孕んだ世界でもあるな。


晃太:あと、公式リプレイの無印や『藍空』でも語られていた“長瀬の反乱”に端を発した世界一斉クーデターが成功していたり、『こいのぼり』がFHにいたりとか、リプレイ・オリジンの隼人がロイススロット全てをDロイスで埋め尽くした究極の戦闘用人格『ダインスレイフ』になっていたりって具合にFHサイドの計画がことごとく成功していることによって、公式リプレイに登場していたFHに関連した過去を持つキャラの立場が変わっているのも特徴っスね。


真児:ッテ言うことは……おれもコータも、このステージだったら立場は変わってるノカ?


晃太:まーな。オレと真児、あとは真琴もFH絡みの実験から救出されたり、逃げ出した過去を持ってるからな……もしエンドライン世界だったら、みんなと殺し合いになってたかも知れねーな。


真姫:真琴くんと真児くん……あと、晃太くんが敵に?……想像したくないですね;・w・ミ





 その他のステージ


晃太:つー訳で、追加ステージを簡単に紹介してきたんスけど……DXに限らず、TRPGってのはGMとプレイヤーがプレイしていく中で一つの世界を作り上げていく、という側面を持っているっスからね。


 オレ達が住んでる藍空市みたいに、遊んでいく中で通常ステージから少しずつかけ離れて、独特の個性を持った別のステージになることもないことはないっスよ。


真児:今(2009年7月)コータが出張してる龍浦町って町もそうだヨナ!


真姫:オーヴァードが『番長』って呼ばれている辺りは、少しずつ、と言えるかどうかは判らないですけどね;・w・ミ


賢介:いや、龍浦町や『リプレイ・ジパング』の場合は晃太の上げた例とは逆だろうな。むしろ、最初から独特の個性を押し出したり、『リプレイ・ストライク』のように通常ステージをベースにしつつ、幾つかのステージの要素を複合させることでそのステージの個性にする、といった演出の仕方もある。


 さっき晃太も言っていたことだけど、公式にサポートされている追加ステージはあくまでヒントとしておいて、自分達で独自に自分達が活躍し、楽しむステージ―― つまりは舞台を構築していくのが、ステージ制というスタイルを取っているDXをより楽しむポイントと言えるかも知れないな。








トップへ
トップへ

戻る
戻る