基本的にゆうやけこやけでは人間はNPCとして登場するだけの存在です。
 変化やもののけ達と違い、能力を使うことが難しい(『つばさをあげる』などの能力によって使えるようにしてもらえることはありますが、独自の能力はもっていないのです)ため、物語において出来ることがあまりにも限られています。
 語り手は物語に人間を登場させる場合、『想い』を使うこと……つまり、誰かに“想われている”ことしか出来ないことを頭に入れておいた方がよいでしょう。
 また、人間は能力値においても制限を受けています。
 文明という力を持つことで繁栄を築いてきたからでしょうか……『おとな』を最大で5に出来る反面、『へんげ』はよほどのことがない限り0が基本に、高くとも2までにしかならない上、『けもの』も最大で2までにしか出来ないのです。
 なお、『へんげ』を1以上持っている人間は町の中でも特に変化やもののけ達と関係の深い”和尚さん(神父さんや宮司さんも含まれます)”や“巫女さん”のようなキャラクターや、変化たちが人間の生活と関わっていた頃から生きている、変化たちと馴染み深いお年寄りのようなキャラクターに限られます。
 そのようなキャラクターを登場させる場合、語り手は『びっくり』の判定に想い以外に1〜4の修正を与えて構いません

FIRE STARTER!!

ゆうやけコラム・3 みゆきっちゃんに聞いてみよう〜ゆうやけ世界の人間たち


美幸どうしたの、ゆゆ?姫に何か用事?
ゆゆ(ふるふる)ちがうよー。今日はみゆきっちゃんに聞きたいことがあったんだよー。
美幸よし、じゃあ答えてあげよう。いったい何が聞きたいの?
ゆゆうんとねー。人間って、何でみゆきっちゃんみたいにあやかしのみんなと仲良くなれる人が少ないのー?
美幸ま、また難しい質問するわねー。
 でもまー、簡単に言えば、あやかしって人に化けたり、どっからともなく現れたりするような不思議な力を持ってるでしょ?力を持っていない人間は、そんな力を持ってるあやかしを怖がってるのよ。
ゆゆでもゆゆはこわくないよー?
美幸うん、それは判ってる。でも、それを知らない人に判ってもらうには、びっくりさせないで、じっくり話して知ってもらう必要があるからね。ゆゆも人間の友達と初めて会った時にはびっくりさせないように気をつけてたでしょ?
ゆゆうんっ♪(にぱー)
美幸よしよし、えらいぞっ!(かいぐりかいぐり)
 まぁ、人間の中には時々不思議な力を感じたり、あやかしや土地神様に気に入られてるような人も出てくることもあるんだけどね。
ゆゆみゆきっちゃんもその一人だよね。
美幸でも、今の世の中ってそんな人の数は少ないものだし、せいぜいびっくりし難いってだけで、あやかしのみんなと比べても大したことは出来ないわけよ。














ゆゆでも、町中で昼間からうろうろしててもびっくりされたりしないのはうらやましいよ?
美幸あー、ゆゆ達にはそう見えちゃうかぁ。でも、人間には学校や仕事ってのがあるからね。そんな時間にうろついていたら『何でこんな時間に?』って怪しまれてしまうことだってあるのよ。
 おまわりさんや竜安寺の近くのカミナリオヤジなんかに見つかったら、注意されたり怒鳴られちゃうから気をつけないといけないわよ?
ゆゆふーん。じゃあ、みゆきっちゃんも怒鳴られたんだねっ♪
美幸まーね。子供の頃に学校に行きたくなくなってサボった時に見つかっちゃって……って、関係ないでしょッ!
 なにはともあれ、そんな風にライフスタイルの面でも人間とあやかしの間にはちょっとした隔たりがあることには違いないってことだから、そのちょっとした隔たりをどうやって埋めていくのか、と考えるのが、ゆうやけこやけの中であやかしのみんなが人間と付き合って、つながりを作っていく上では重要になるというのを頭に入れておいてね!
ゆゆうんっ♪

戻る